■ 妹の“負けず嫌い”は、保育園時代から始まっていた
妹がまだ保育園の年長だった頃。 妻が「姉妹に将棋を習わせたい」と言い、 隣町の将棋クラブに通わせ始めました。
その頃、家族の中で一番強かったのは義理の父。 私も含め、誰も勝てないほどの腕前でした。
妹は学校から帰ると、 ランドセルを置いて 一直線にじいちゃんの家へ。
毎日のように、 じいちゃんと真剣勝負をしていました。
私はたまに様子を見に行きましたが── そこには、保育園児とは思えないほどの集中力で 将棋盤に向かう妹の姿がありました。
■ そして“事件”は起きた──負ける瞬間、駒をぶちまけた
ある日、妹がじいちゃんと対局しているときのこと。
妹は序盤から攻め続け、 じいちゃんも本気で受けていました。
しかし終盤、妹が形勢不利になった瞬間──
いきなり将棋の駒を全部ぶちまけた。
盤がひっくり返り、 駒が部屋中に散らばりました。
私はその光景を見て、 家族全員が驚きました。
「この子、負けず嫌いが人一倍強い…!」
その瞬間、 妹の“気質”がはっきりと見えたのです。
■ 負けず嫌いは“才能の原動力”になる
負けず嫌いは、時に扱いが難しい気質です。
しかし、 正しく育てれば最強の武器になる。
妹はその後、 駒をぶちまけることはなくなりました。
しかし、 負けず嫌いの気質は「努力」に変わっていきました。
- 負けたら悔しくて泣く
- 勝つまで何度も挑戦する
- できないことを放置しない
- 自分で研究する
- じいちゃんに勝つまでやめない
この姿勢が、 妹の才能を一気に伸ばしました。
■ そして妹は“アマ三段”へ──努力が才能を押し上げた
負けず嫌いの気質は、 やがて本物の実力へと変わりました。
妹は小学生のうちに、 アマ三段 まで到達。
これは、普通の小学生では絶対に届かない領域です。
- 読みの深さ
- 終盤力
- 集中力
- 勝負勘
- 研究量
どれも大人顔負けでした。
私は父親として、 その成長を見て心から思いました。
「この子は、本当に負けない気が人一倍強い。」
■ そろばんでも才能が爆発──“2段”を取得
妹の才能は将棋だけではありませんでした。
そろばんでも、 2段を取得。
暗算は異常な速さで、 計算問題はほぼ瞬間で解く。
将棋の読みの深さと、 そろばんの計算力。
この二つが合わさると、 理系最難関である 理三 に必要な能力が自然と育っていきました。
■ 負けず嫌い × 才能 × 努力
妹の強さは、この三つが揃っていた
妹の成長を振り返ると、 三つの要素が完全に揃っていました。
● ① 負けず嫌い(気質)
保育園時代に将棋盤をひっくり返すほどの強さ。
● ② 才能(能力)
将棋三段、そろばん二段という圧倒的な実力。
● ③ 努力(習慣)
負けたら悔しくて泣き、勝つまで挑戦する姿勢。
この三つが揃ったとき、 子どもは“本物の強さ”を手に入れます。
妹が理三を目指すようになったのは、 才能ではなく、 才能を支える気質と努力があったから。
■ 父親としての結論:負けず嫌いは“最高の才能”である
私は妹にこう伝えたい。
「負けず嫌いは、最高の才能だ。 その気質がある限り、お前はどこまでも強くなれる。」
負けず嫌いは、時に扱いが難しい。 しかし、正しく育てれば最強の武器になる。
妹が将棋盤をひっくり返したあの日── その瞬間こそが、 妹の才能が芽生えた“原点”だったのだと思います。


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